☆ 山間の村の植木市
・ 今から4年ほど前のある晴れた秋の日、moriは妻と一緒にドライブに出かけた。行先は近所の方に聞かされた、「あぜ道」という田舎のレストラン兼植木苗屋さんだ。高速を降りて一路田舎道(と言っても一応国道XX線であるが)を目的地まで小一時間走る。目的地は「あぜ道」の名にはあまりふさわしくない山の中腹に位置していた。確かにコーヒーショップに毛の生えた程度のレストランらしきものがあった。レストランが目的ではなかった。何か面白くて珍しくかつ値段が手ごろな植木の苗を買いに来たのだ。一応スパゲッティか何か昼食を済ませて、花の苗屋植木を見て回ったがこれと言って気に入ったものもない。いいものはやはり相当に値段が高くまた、乗用車では運べない。 小物で値段もそこそこ安いものを4~5点買って家へと舞い戻った。
・ 家に帰り着いたら、夕暮れで、苗を植え付けるのは翌日以降にすることで、食事の支度にとりかかる。 夕食時のビールいっぱいはこの上なくおいしかった。moriはそのころあまりビールを飲まなくなっていた。30歳から40年間くらい、酒と言ったらビール一辺倒だったのがそのころから、焼酎に変えていた。それもまた芋焼酎一本やり「黒XX」。
・ 翌日買ってきた植木の苗を妻の指示に従ってmoriは植えていく。「山アジサイ」は東側の芝生の土手の上に植えた。その隣に「侘助」を植えた。
・ ヤマアジサイは枯れることなく定着したが、あまり大きくはならないし花も咲かせない。椿の「侘助」が今年やっと一輪花をつけた。
・ 侘助の三年たちて花一輪 (実際はそれ以上の年月が経っている)
・ ヤマアジサイも侘助に刺激され、今年初めて可憐な花を咲かせた。これはこれで趣のある花である。