☆ 縫物教室
・ 妻は趣味をたくさん持った女であった。いろんな趣味も近頃ではだんだん過去形になりつつある。
・ 縫物も彼女の趣味の一つで、近所の元その道のプロであった方にお願いしてもう10年くらいもう一人の生”ぬうぬう会”と称して月に一・二回・持ち回りの裁縫教室をやっている。最近はコロナのせいで教室は中断しているが、妻はせっせと何かを作っている。いや作ろうとしている。
★ 機械音痴
・ 妻は以前にも書いたが想像を絶する機械音痴である。そのうえ近頃では視力も衰えがちでミシンの針に糸を通すことが非常に難しくなった。moriも近眼でしかもかなりの乱視である。眼鏡をかければかなり視力が回復し、自動車の免許更新に必要な視力は全然問題ない。ただし近くのものは最近では眼鏡をはずさなければ逆によく見えない。moriも針の糸通し用具を使わないと時間がかかるので使用する。用具はミシンの針穴は簡単に通せるが、moriにとってそれからがかなり厄介である。その用具の開いた細い金の間に糸を入れるのが難しい。単なる乱視だけならまだいいのだが、moriの両岸は相当な視力差があるうえ、効き目とそうでない目とがケンカしあい、どこが金の間かさっぱりわからなくなってきた。まあ何とか糸通しはやり遂げる。しばらくするとまた妻からお呼びがかかる。今度はよく縫えない。何とかして。moriはこれまでミシンは使ったことがないのでどうしてなのかわかるはずがない。マニュアルでもあればなんとかなるのだが、肝心のマニュアルはとっくに失くしている。 ネットで調べてみるがもう30年くらい前に買ったもので、当時の型式に会う取扱説明書は見つからない。それでも当該メーカーの後続機で調べ何とか処置する。しばらくは機嫌よく動く。またお呼びがかかる。今度は何をしたのか訊くと、針を替えた、糸を替えた、ボビンを替えた、などその時々で原因は違うがとにかくうまく動かないらしい。その都度調整し直しである。針の取り付け方(左右)が反対向きだったり、上糸の通し方に問題があったり、ボビンケースの強さが強すぎたり弱かったり、等々である。最近ではmoriもミシンのことにだいぶん詳しくなった。
☆ ロックミシンの糸通しはビーズ玉通し具が最高
・ ロックミシンでも同様であるが三本の糸掛けがかなりややこしい。妻は全くお手上げ状態であるが、こちらはまだマニュアルがあるのでmoriはそれに従って糸掛けをするが、この時に箇所の穴通しと、最後の針の糸通しが厄介である。手芸屋さんに行くと、ロックミシンの糸通しというものが売ってあった。これなら大丈夫と思い、早速使ってみるがほとんど役に立たない(moriにとってかもしれないが)。再び手芸屋に行き、今度はビーズ玉通し道具をmoriは買って帰った。これは大変役になった。
・ オートマチックでない手動式糸通しの旧型のロックミシンの針通しは、ビーズ玉通しを断然お勧めする。