☆ hisakoraの句
・ 里山に枯野ばかりの続く道
・ 大根の太き一本草の中
・ 梅咲いて母の遺影と同じ歳
・ 時雨空わづかな青を残しをり
・ 母語る吹雪の朝に生まれしと
・ 一面の枯野となりし生家跡
・ 日脚伸ぶ五時と思へぬ空の色
・ 週二回リハビリ室も日脚伸ぶ
★ moriの句
・ 召天のひと月礼拝寒の入り
・ 大寒の中にも喜寿を迎へけり
・ 湯豆腐を囲む二人で祝ふ喜寿
・ どんど焼きはしゃいだ奴も今は喜寿
・ 寒の餅かびが早くも顔を出す
・ 毛糸編む妻の手先に老いをみる
・ 侘助の三年経ちて花一輪
・ 祭壇に侘助一輪さして詫ぶ