☆ hisakoraの句
・ 底冷えや老眼鏡の掛け外し
・ 冷たさの五体に伝ふ足の裏
・ 寝返れば朝刊落つる音寒し
・ 冬の月ながら三日月母見舞ふ
・ 毛糸編む進まぬ針も加齢なり
・ 骨折の痛み和らぎはや師走
・ 帰り花咲きたいやうに咲かせおく
・ 色形大小違ふ落ち葉かな
★ moriの句
・ 木枯らしの梢に残す一葉かな
・ 凩の柿の暖簾を通り抜け
・ 晩秋の野兎の想ひ妻描く
・ 中身替え寄せ鍋毎晩出てをりぬ
・ 旋風に巻き上げらるる落ち葉かな
・ しもやけの記憶生き生き皺手かな
・ 桜なく桃とさつきの帰り花
・ 風立ちて集めし落ち葉撒き散らす