☆ 「火の玉」と「人魂」は違う
・ moriはいわゆる「火の玉」をこれまでに二回見た。一回目は小学校の五年生か六年生のか八月初めのことであった。父と一緒に竹山で竹を切りだし、夕方遅くに家までその竹を担いで持ち帰り、家の上の道路の端に積み上げ片づけたその時である。それは北北西の方から南南東の方角へ頭上はるかに、真っ赤な玉が火花を散らしながら(本当は散らしてはなかったかもしれないがmoriには散らしているように見えた)すーと音もなく飛んで行った。父も同時に見たので、見たことは事実である。二回目は大人になってしかも娘が高校生の頃、夜夕食後の散歩のとき、いつもの某大学の敷地を通って、ある神社まで行くコースを妻と娘と三人で歩いていた時である。これも夏の夜であった。1990年ごろである。その時も赤黄色の「火の玉」は火花を散らすかの如く北北東から南南西へ音もなくすーと頭上を飛んで行った。この時は三人が同じものを確認したので間違いない。でも、「火の玉」の正体はなんであろう・?
・ 「火の玉」は「人魂」とは明らかに違うと思う。moriはまだ「人魂」は見たことがないし、見たいとも思わない。娘の友達は中学生のころ部活からの帰り道に墓地のそばを通らなければならないが、ある夏の日ぽっーと下青井光が尾を引きながら揺れてお墓の上を飛んでいるのを見たという。真偽のほどは定かではないが、そういう現象もあるだろうとmoriは思う。
・ moriも娘のその友達もともにアスペルガーであるのは共通している。アスペルガーの人間にはひととは違った世界が見えるのだろうか?