☆ Hisakoraの句
・ 竹藪に凭れ掛かって藤の花
・ 道端の茅花を取りて瓶に挿し
・ 心なし今年は多き花蜜柑
・ 寒村やこれ見よがしの鯉幟
・ さくらんぼ根元から倒る老い共に
・ ばら寿司や山椒の芽のビリ辛し
・ 書の友と行きし求菩提の山女かな
・ 余花多き下で宴の老人会
★ Moriの句
・ 薩摩路や揚がる鰹の鯉幟
・ 朝な夕なスナップエンドウ卓を占め
・ 鈴なりや鳥も食さずさくらんぼ
・ 白き花浪速茨の香の強く
・ 老いの身や白詰草が芝覆ひ
・ 夏野菜植うる畑も狭まりて
・ 道端の刺の痛さよ花薊
・ ひっそりと葉隠れなりし余花の散る
・ 幼少に釣りし山女の赤き腹