パーキンソン病の妻と介護する夫の日記

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ひさこらコラム

52歳の私-左手のかすかな震え

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・ 1999年のゴールデンウイーク、半年前に結婚した娘夫婦と私ら二人そろって韓国旅行に行った。ホテルの受付で並んでいた私の左手が微かに震えている。当然自分も気が付いていたが、後ろに並んでいた娘が「お母さん左手が震えているよ。いつから?痛みは?」左手首のあたりが一番強いように感じていたが不自由はなかった。「帰ったらすぐ病院に行くべし!」と念を押された。

・ 家の近く、歩いて7、8分の所に出来たばかりの”N脳神経外科”がある。韓国から戻った私は気楽な~気持ちで行ってみた。

・ 患者さん少ない。先生は若くてかっこ良かった。レントゲンや手足の診察の後、先生が下された結論は、『パーキンソン病です。』自信のあるはっきりした声だった。先生の指示されるままに私は両手を机の上に置いた。やはり左手が少しだが震えている。「左手が何もしていないのに震えていますね。」「右手は同じように何もしていませんが左手と違って震えていません。」「重い荷物を持ったりした後震えることはあります。」「今は左手は暇ですね。何もしていません。だけど震えています。それで診断がつき易いのです。」

・ 「この病気は現在熱心な研究が続けられています。いい薬も開発され寿命を全うすることができる病になっています。あと5年もすれば、治る病になっているかも知れません。」

・ 帰宅したら、心配そうに母とノラ(飼っている犬)が待っていた。母に先生の言葉をすべて話した。その後私は大声で思いっきり泣いた。”どうして私が難病に?” ”私に残された人生はあと何年くらい?” ”少なくともあと10年、元気でいたい”

・ あれから20年以上の年月が過ぎました。新しい薬のおかげで動作はさすがに少々不自由にはなりましたが、手は使えます。力のいらない縫物や編み物、それに絵を描くこと、俳句つくり、庭に出て自然を力いっぱい味わうこと。すべてに感謝です。 最後に”ips細胞のさらなる研究により、20年前に近くの先生に言われたように、この病が治る病になりますように!

  

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