☆ 人間、年を重ねて行くうちに、あちこち具合が悪くなってくる。
・ 少し前まで簡単に出来ていたことが出来なくなる。
例えば、「編み物」、何度やっても間違える。大好きだったパッチワークも丁寧にできない。その上、私は難病の一つである「パーキンソン病」をかかえている。これが何より重く私の全身にのしかかる。病気に邪魔されながら、何度もやり直しやり直しの毎日。だから、わたしの日常に「退屈」はない。しかし、体から元気がスーッと抜け出てしまい「車いす登場」という場面もある。頼みの綱である。
薬はこの十年以上同じものを同じ量飲んでいる・しかし不思議なことに効き目が日によって違う。頭の先から足の先まで硬直、床に張り付いた様になる。こうなると、moriを呼ぶしかない。「さっきから呼んでるのに」「車椅子、洗面所」。 お互い機嫌が悪い。
お世話をかけているのは私だから”「ありがとう」
「いつもすみません」くらい素直に言うたらどうね。” と正しい私が正しくいさめる。 “そんなことくらいわかっとる。さっさと歩いているmoriの足取りを見ると理由なくむかむかするんじゃ”