パーキンソン病の妻と介護する夫の日記

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老人性難聴と介護

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もりは後期高齢者であ。。したがって老人性難聴も年齢相応にやってきた。自分ではさほどではないと思っているが周りの者は容赦ない。確かに会社勤めの現役の頃は健康診断で難聴など診断されたことはなかった。

父は今のもりの年齢の時、耳が聞こえにくいと、地獄耳の母が言っていた。母の遺伝子を受ければ、耳が遠くなるなんて想像もつかないし、父方の祖母も95歳で亡くなるまで、耳はよく聞こえていた。コミュニケーションに何不住はなかった。そんなもりが耳が遠くなるなんて信じられない。

最近もりも耳が遠いことを自覚し始めた。人の声は聞こえるが、言葉が判読できにくくなった。これが耳が遠くなった証拠なのである。自分は、その現象を妻の病気のせいで、妻が発声能力が低下しつつあると判断していた。妻にはあなたの発声に問題が生じてきたなど言えない。じっと我慢してきた。

もりが、朝食事の用意で台所で水を流しているときなど寝室の妻の叫びが聞こえない。妻は声を限りに叫んでいるにもかかわらずである。もりが気が付くころには妻は疲れ果て、とても機嫌が悪くなる。そこで、二人で話して病院にあるナースコールみたいなものを設置した。2~3回は使用もしたし、役に立った。それに、もりが特別注意するよう努力した結果、今ではあまりナースコールは必要なくなった。

でも、日常の会話に齟齬を来し、誤解を招き時としてそれがもとでけんかになる。例のそう言った,聞いてないの繰り返しである。些細なことで険悪な状態になる。それでなくともパーキンソン病の妻は日頃から自分の体が意思通りに動かないことに歯がゆい思いをしている。それを知りながら、アスペのもはそこまで気が回らず、老人性難聴も手伝って頓珍漢なことをいう。妻のイライラは増すばかり。

老人性難聴が原因で、妻の要求には素直に対応しようとしているもりも、聞き違い、思い違いでいつの間にかけんかになることがだんだん多くなってきた。

補聴器を誂えようと補聴器専門店に行き、いろいろ検査を受け、じぶんのデータに合わせて調整した補聴器をつけてみた。確かに聞こえはよい。ただ極力雑音は除去しているとのことであるが、やはりすごい。徐々に慣れるとのことであったが、その時はその場で買うことは控えた。

一昨年奥歯二本の入れ歯を作った時も歯医者は言った。「1~2週間もすれば違和感がなくなります。」でも慣れることなく一か月後には外し、現在に至っている。歯はまだ残りの歯で噛めているからよいが、耳はそんなわけにもいかない。パートナーはもとより付き合う人々にご迷惑をかける。そろそろ本気に補聴器を誂えるか・・・・

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