☆ hisakoraの句
・ 白梅の枝の先まで咲いてをり
・ 回覧板胸に抱えて余寒かな
・ 若草の驚く程の丈であり
・ 菜の花の平凡なれど美しや
・ 雲低く降り出しそうな春の雨
・ 下萌えや路傍に伸びる青き帯
・ 藁残る山田の畔の下萌えて
★ Moriの句
・ 梅一輪また一輪の散歩道
・ 山鳩がサンシュウの花啄みて
・ 我が庭と隣の辛夷咲競うひ
・ 鶯が吾口笛に呼応する
・ 鶯の間近に止まり声一つ
・ 薔薇剪定妻の皺の手傷幾つ
・ 下萌えや山田の藁の隠れ蓑
・ 空高くV字隊形鳥帰る