☆ ケアマネ・介護施設・介護用品会社との合同会議
・ 2021年月末 上記3者との会議が持たれた。妻は今、介護保険の要支援2と認定されている。パーキンソン病と診断されてすでに21年以上が経過し、中々薬も効きにくくなってきたし、オン・オフ状態もはっきりしてきた。夜はほとんど薬が効いてない状態となり、寝起きも寝返りも一人ではままならなくなってしまっている。本人は夜トイレに起きるときmoriに介助されることにえらく気兼ねしているようである。(moriは夜中に起こされてもそれほど迷惑とは思ってないが) そこで妻はかねてより「リクライニングベッドなら一人で起きて自分一人でトイレに行けるのに」と言っていた。そこでmoriは事前にケアマネに相談してみると、介護用ベッドを介護保保険で借りるのは要介護3以上の人に限られるとのことであった。ただし、「かかりつけの医者が必要性を認める診断書を出してくれれば、今のよう支援2の場合でも、特別措置で本人負担1割で借りることもできる。」と言ってくれた。かかりつけのI先生は前回車いすを借りる時も、必要性を診断してくれていた。その時、合わせて一人でベッドから立ち上がれないことも記してくれていた。このことで、ケアマネは後日先の診断書で介護用ベッドも借りることができる旨連絡が入った。会談するより前に介護用品取扱業者の方へケアマネから連絡を入れてもらっていたらしく、階段前々日にmoriへ業者から連絡が入った。そして階段前日午前中にはベッドが搬入された。妻は期待一杯でベッドの試し使用をした。薬が効いていたせいもあって、中々調子よさそうであった。その晩、いつものようにトイレに起きようとして、ベッドの頭側を持ち上げ何とか立ち上がろうとしていたがやはりダメであった。moriがいつものように手伝って起こした。moriも少なからず失望した。moriが起こされるのが無くなるとは思ってなかったが、妻が期待が大きかった分、落胆しているのがかわいそうである。「こんなベッドは何の役にも立たない。」と言い出す始末。moriは慰めに、「まだ使い方に全然慣れていないので仕方ない。その内うまく使いこなせるようになるよ。」と言った。
・ 翌日の3者会議の席で、ケアマネに「ベッドはどうですか?」と訊かれた。moriは素直に「思ったほどうまくいかなかったが、介護するほうからすれば起こすのにかなり楽だ。」とコメントした。とにかくこのまま使用してみようということで借入契約を済ませた。
★ 期待が大きければ大きいほど落胆も大きい
・ 妻もmoriも介護ベッドの効能に期待していただけにある意味がっかりしたが使い始めて1カ月が経過した。使い方には慣れたがやはりいまいちである。病状が進行したパーキンソン病の患者が薬の効いていない夜中に一人で起き上がるのはそれほどまでに難しい。moriも今度だけははっきり認識させられた。
☆ 介護用品はあくまで介護のためにある
・ パーキンソン病の患者に介護用品での自立を求めるのは酷である。前回の車椅子も妻の場合腕や手に力が入らずなかなか自走は困難である。でも、介護するほうのmoriからすれば、ベッドも車いすも非常に助かっている。感謝感謝です。